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志茂(マツダ)ら(1)は新世代3.3Lクリーンディーゼルエンジンの開発(第1報)と題して、本エンジンの技術開発コンセプト(図1)の説明を行った。ディーゼルエンジンの2nd Stepとして、新開発2段エッグ燃焼室を用いた、空間制御予混合燃焼DCPCI(Distribution Controlled partially Premixed Compression Ignition)によってPCI領域を拡大している。そして乗用量産ディーゼルエンジンで、世界トップの燃費率BSFCを達成した(図2)と報告があった。またこの講演に続き(第2報)(2)では、本エンジンと48Vマイルドハイブリッドおよび8速オートマチックトランスミッションとの協調制御について報告、(第3報)(3)では、軽量、低機械抵抗、低振動と高い信頼性の実現について報告があった。
荻野(日産)ら(4)は100%電動駆動ハイブリッド車(e-POWER)向け 新型1.5L 3気筒可変圧縮比ターボエンジンの主要技術について紹介した。図3にe-POWERにおけるエンジン運転領域と、性能のコンセプトを示す。可変圧縮比機構により、高効率、高出力、エンジン始動時の振動対策を可能にしている。また吸気配管内の圧力制御を行うAdmission Valveを設けたLP-EGRシステムを採用し、広範囲の運転領域でEGR導入を行っている。VC-TURBO採用により、低回転化が可能となり、発電要求と静粛性の両立が可能となったという。そしてMin BSFC 217g/kWh@2000rpm、最大出力106kW@4400rpm~5000rpmを達成したと報告があった。可変圧縮比技術を活用した、更なる高効率化に期待したい。
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