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Vol.13 No.1

エンジン部品・潤滑油・トライボロジーII
川野 大輔
Daisuke KAWANO
大阪産業大学
Osaka Sangyo University

講演紹介1

 中村ら(1)はe-Axleの効率向上を目的とし、油膜形成型潤滑油添加剤を活用した省電費EV油の開発を進めている。FZG効率試験機を使用して、潤滑油への種々の添加剤の添加がギヤ効率に与える影響を調査した結果、新たに開発した添加剤(FM γ)を添加した潤滑油(Sample F)では、広い周速域で損失トルクが低減した(図1)。この要因を解明するため、EHD2試験機を使って、FM γの添加による油膜厚さの変化を測定した結果、FM γを添加することにより、特に0.5 m/s以下の低速条件において油膜が厚くなっていることが分かった(図2)。したがって、FM γの添加により損失トルクが低減したのは、低速条件、すなわち金属接触が発現する領域において油膜厚さが向上することで、金属接触が抑制されたためと考えられる。

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【参考文献】
(1) 中村 俊貴、相田 冬樹、松木 伸悟、飯野 麻里、長谷川 慎治:油膜形成型潤滑油添加剤の適用による省電費EV油に関する基礎検討、自動車技術会2022年秋季大会学術講演会講演予稿集、No.20226010