TOP > バックナンバー > Vol.11 No.2 > 2 CI機関(1)(1)
奥野ら(2-1)は、改質気筒で過濃混合気を部分酸化させ最適な着火性を持つ軽質ガスに改質し、このガスを出力気筒で希薄燃焼させるエンジンシステム(図2-1)を対象として、化学動力学計算による改質効率の検討、実機による燃料改質実験を行い、燃料改質に適した運転条件を明らかにしている。 筒内改質のシミュレーションにより、予混合気の当量比が高い状態で燃焼温度を高くすると改質効率が向上することが明らかになった(図2-2)。実機実験においても同様に改質効率の向上が見られ、最大94%程度の総合効率が得られている(図2-3)。また吸気へCO2を添加することで改質効率の向上を試みているが、過剰なCO2添加は比熱比低下による効率の悪化を引き起こすことも明らかにしている。