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Vol.14 No.6

ミュージアム探訪企画に向けて
Background on featuring museum exploration
菊池 勉
KIKUCHI Tsutomu
エンジンレビュー編集委員長
JSAE Engine Review editor

1 企画主旨

 日本には数多くの自動車関連の博物館が存在する。電動化を含め、自動車技術の発展の方向が急速に変化する中、日本が得意としてきたものづくりは変わらずに強みとして重要だと考える。このような時期だからこそ、先人たちが歩んできた技術開発の歴史を振り返り、温故知新に立ち返ろうと編集委員会でこの企画を決定した。各地にある博物館を巡ることで、若い世代はもちろんのこと、過去に車を通じて車やエンジンと出会った方々も、技術開発やものづくりの楽しさを感じ、新たな挑戦の意欲を持つきっかけになれば幸いである。
 今回は第一弾として、日産エンジンミュージアムに編集委員会として訪れ、取材を行い、その結果に基づいて日産のエンジン技術の発展史を紹介し、編集委員の感想をお伝えする。第2弾として、70年代以降の排気規制への対応、高出力、燃費効率化、レースエンジンなどをご紹介する予定としており、ご期待頂きたい。

2 日産エンジンミュージアムについて

 神奈川県横浜市宝町に位置する、先進の技術によって進化を遂げてきた日産の歴代エンジンを紹介する博物館である。(図1概観)エンジンミュージアムでは、自動車の中心的な部分であるエンジンに焦点を当て、絶えず挑戦を続けてきたエンジンの技術開発の足跡を詳しく紹介している。世界中で愛されてきた量産エンジン、レースで活躍した高性能エンジン、そして創業当初のエンジンなどが展示されている(図2エンジン展示室)。実物のエンジンを見ながら、開発の経緯や特徴、裏側の事情などを詳しく聞くことができ、ユーザーのご要望に応え、社会のニーズを先取りして開発に取り組んだ技術者の探求心とものづくりへの情熱を感じることができる。
 ミュージアムへのアクセスや申込方法に関する詳細は、参考文献に記載されたURLを参照願いたい。

 参考まで、創業当初から近年までの日産エンジンの系譜を表1に示す。

3 最後に

 説明員、学芸員の方々にお礼を申し上げます。

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